神喰物語
□【04】 過去編
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「……、…ーマ…、……ソーマ、おい!ソーマ!!」
リンドウの声に目が覚める。
ぼうっとした頭で聞き取れたのは「そろそろだぞ」という言葉だった。
思考の中で、いつの間に眠っていたのだろうか?と夢と現の狭間が分からなくなったが、
ソーマは虚ろに頷き、また白い大地を見下ろす。
バラバラバラバラ……
奇怪に青い空を見下すように見上げ、ソーマはにやりと笑った。
バラバラバラバラ……
そして、ふと思った。
こんなに幸せな夢を見たのは初めてだ、と。
バラバラバラバラ……
壊れかけた世界に、機械的な連続音が響き渡り、消えていった。
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