神喰物語
□【03】 過去編
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バラバラバラバラバラバラ
連続音の中に爆音が混じる。
ソーマたちは戦略地点の核融合炉上空にいた。
「うようよ居やがる!」
リンドウが覚悟したような表情で呟く。
「融合炉の準備が整うまでの時間稼ぎだ。覚悟はいいな!」
ツバキのアルトが空間へと響く。
すぐ後ろで身構えるルイの気配を感じた。
「ちっ…羊にしては凶暴そうだ」
「行くぞ!!一匹も通すな!」
ツバキがリンドウの皮肉めいた悪態をかき消し、ソーマたちは融合炉へと飛び降りていった。
バキャァッ
先だったソーマが最初の一体であるザイゴートを仕留める。
押し下す勢いでその体を地面へと叩き付けると、神機を構えたルーシャ、ツバキ、リンドウが
すぐに戦闘体制をとっていた。
先陣を切ってリンドウが飛び出していく。
ソーマも並列するように駆け抜けていく。すれ違いざまに幾体もの荒神を駆逐し、
二人の通った後には息絶えた残骸が転がる。
銃形態の神機を保持するツバキとルーシャは後方支援にまわり、接近型のソーマたちの間を縫うようにして
ホーミングの銃弾をぶち込む。
ルーシャは勢いのある爆発弾丸を多用し、駆け抜けるソーマとリンドウをサポートするように周囲の
浮遊系の荒神ザイゴートを一掃していく。
ツバキの放った弾丸三発は貫通して数対の荒神を巻き添えに、最後のターゲットボルグ・カムランへとたどり着く。
着弾直後に爆発し、クロス状に走っていたソーマとリンドウが爆風を切り裂くようにして獲物に切りかかる。
リンドウの頬に鮮血が飛び散った。
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