終焉の鐘
□終焉の鐘
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鐘が鳴り響く。
それは・・・煩悩を消す除夜の鐘でもなく、
授業の終始の鐘でもない。
なんで、このような力を持ってしまったのか。
自分にはわからなかった。
力。
全てを砂に変える力。
デストラクト。
それが僕の正体。
全てを砂に変えるということは・・・・
世界を滅ぼすということ。
その力のせいで、故郷のバルニも、空中監獄まで、消えてしまった。
消してほしくなかった。
でも、自分の意志ではどうにもできない。
それでも、
世界の撲滅を願うモルテと、
いつまでも一緒にいたいから・・・。
終焉の鐘の鳴るその時まで。
僕は君と一緒にいるよ。