テニスの王子様

□※もう絶対に手放さない
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口では嫌がりながらも熱持ってしっとりと汗ばんだ感触を伝える身体。
首を左右に振って拒みながらも、先の愛撫で既に先走りの溢れる自身を手で擦ってやれば、首の動きが竦めるように止まって、次に揺れるのは腰。
過ぎる快感を過ごす為、無意識に動く腰はとても淫らだ。言葉では嫌がるくせに、拒絶の言葉を吐くくせに、少し煽ってやればすぐにこのザマだ。
それなら初めから受け入ればいいのにと思うけど、この変わり様を眺めているのも好きだと思うから俺も重症。
このちっこい身体のこいつが愛しくて堪らなくて、何もかもを見たくて知りたくて、手で触れて舌で嘗めて吸って肌の感触を味わいたくて、想えば想う程下肢に溜まっていく熱。
それをぶつけたい気持ちを抑えながら出来るだけ時間をかけて締まる蕾を解いていた。
少し気持ちが逸るだけで傷付けてしまいそうなくらいきつく閉じた其処は、何度しても慣れると言う事がなく、挿入する度に言い様のない快感を齎して呉れた。
早く入れたい。
こいつの中、柔らかい内壁に包まれて、蠕動する動きに逆らうように自身を捻じ込んで、繋がった場所で産まれる熱を敏感な部分で味わいたい。
そんな考えを浮かべながら指を動かしていると、漸く内部が指に馴染むような動きに変わった。
も、いーだろ。
1度大きく指をグラインドさせて大丈夫そうなのを確認すると、一気に指を引き抜いた。
瞬間リョーマは呻いたのだと思うけど、口を手で覆って堅く閉ざしていたから鼻から抜ける声が小さく洩れただけだった。
指を抜き足を大きく持ち上げて、そのまま覆い被さるように身体を倒した。
表情窺うように顔を近付けると、先の愛撫にとろんと蕩けている筈の瞳を必死に閉じて顔を逸らしていた。
だからと言って、この行為自体が嫌だからじゃないと思う。
嫌な訳がない。
俺がコイツを好きなように、コイツも俺が好きな事を知ってるからだ。
「好きだぜ、チビスケ…」
現に、こう言ってやればゆっくりと顔を合わせてくるから。
時間をかけて合わさった先の表情が僅かに綻ぶから。
だから、羞恥心を捨て切る事の出来ないコイツの意思を無視するような半ば強引な行為に及ぶのだった。
それなら初めから素直に受け入れればいいのに。
また同じ考えが巡るけど、これ自体がリョーマで、リョーマの性格で。
実際目の前に存在していて、俺が触れる度に反応を返すリョーマ。
可愛かろうが可愛くなかろうが、リョーマだから好きだ。
俺の好きなリョーマ。
好きで好きで仕方なくて。
快感に溺れて無意識に浮かぶ涙を堪えて赤くする目元なんて堪らない。
其処へ唇落として軽く音を立てて吸うと、其れを合図に先程慣らした蕾へと盛った自身を押し進めていった。
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