嘘吐き
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｢名無し様｣
｢うん？｣
臨也がこっちに迫って来ている
ちょっと待って
何でこっちに？
は？へ？え？
｢ど、どしたの
臨也｣
｢何が？｣
｢だってこっちに
来てるから…｣
そう言うと
また妖しく笑った
もう、何なんだ！
｢ねえ名無し様
今日は何の日？｣
カレンダーを見てみる
２月２２日
ＴＶをつける
<今日は２月２２日と
言うことでキャットカフェに
きています！
なんとこちらのキャットカフェでは
猫に触りほうｄ>
ぷつん、と
電源を切る
ああ、なるほど
にゃんにゃんにゃんの日ね
…にゃんにゃんにゃん
初音ミクちゃんの
Nyanyanyaって
曲があったような
…って違う違う
臨也が一歩
私が後退り
｢なんで逃げてるの？名無し様｣
｢さ、さあ？
なんででしょうねえ？｣
何をする気だ
折原臨也
私はきっといけるはず
作戦はこうだ
玄関にダッシュ
飛び出す
新宿を抜ける
池袋行く
静雄の所に行く
いーざーやーくーん
よしこれだ！！！
｢さて名無し様｣
ぴたり
｢何をする気なのかな？｣
｢何もしません
だらだらー｣
へへへ、と
軽く笑う
結構焦ってるんですよ
なんでかって？
そりゃあ、決まってるでしょうが
折原臨也が
何をするのか
わかっている事
よし
やるぞ
頑張れへへへ名無し様!
｢臨也｣
｢何？｣
だだだだだ
と全速力で
玄関を走り抜ける
ばん
玄関を開ける
バナナの皮を設置！
ふふふｗｗｗ
新宿を抜けて
池袋へ！
勿論全速力
周りの人は
ざわついてます
あれ、おかしいなあ
臨也が７ｍ先位に
いるんだけど
やっべえええ
ぎゅん、と方向を変える
早く早く！
静雄を見付けなきゃ
おおおおお
いたああああああ
金髪にバーテン服
…煙草も吸ってる！
絶対静雄じゃないか！
｢静雄ぉおぉおぉお！｣
叫びながら走る
臨也が追いかけてくる
周りの人たちが
逃げてる
それと写メってる
｢あ？
名無し様じゃねえか｣
ぽんぽんと
頭を撫でてくれる静雄
うん
優しい！
｢シ・ズ・ちゃん
名無し様返して？｣
うわ
この人息乱れてないし
｢いぃーざぁーやぁー！｣
ひぃ！
静雄ぉぉおぉ！
ってか臨也！
もうやだあああ
そ、そうだ
セルティセルティ…
いない！
Ｏｈ Ｎｏ！
どかぁーん
がしゃああん
と破壊音がね
ははは…
｢イザヤ、シズオ
ケンカヨクナイヨ
スシクウネ｣
ひょいっと二人を
持ち上げるサイモン救世主！
ありがとうサイモオオン！
臨也、あでぃおす！
アディオスってなんだっけ
｢はあ
疲れたあ｣
公園のベンチで
ぐでんとしていると
エリーとゆまっち
渡草さんとドタチンもいる
｢あ！
美少女名無し様ちゃんじゃないすか！｣
｢おおー
っふふふ
今日も実にミックミクだねえ！｣
いや、髪の毛緑じゃないし
ネギ持ってないし
｢ああー
ゆまっちーエリー…｣
｢お疲れみてえだな｣
｢あ、ドタチーン｣
｢ドタチンやめろ｣
あ、もしかして
この人達に…
｢あの！｣
｢ん？｣
｢あ？｣
｢２０時くらいまで
一緒に居てくれませんか？｣
ああ、無理なお願いだったかな
うぅー
｢おっけーおっけー！
大歓迎！｣
｢そうっすよ！
どこまでも！｣
エリー…ゆまっち…
｢ありがと！｣
｢｢と、いうわけで｣｣
エリーとゆまっちが
ハモる
ん？なんか
いやーなよ・か・ん
あ、気持ち悪い？
ごめんなさい
｢名無し様ちゃん｣
そう言って
腕を引かれる
｢ど、どこ行くの！？｣
｢どこでしょう？｣
にこにこしながら
言われても…
怖いです
３０分後
どうしてこうなった
あの後服がずらりと
並んだお店へ行って
エリーとゆまっちが
服を選んで私に渡した
うん。
猫耳に…その…
初音ミクちゃんの
衣装…
｢名無し様ちゃん…
萌えっす！
その衣装はプレゼントっすよ！｣
｢ええええええ！？
お金、お金！｣
そういって財布に
手を伸ばした
んだけど、ない
｢あれ？｣
｢ふっふっふー
お探しのものはこれですか？｣
どう？セバスチャンに似てた！？
と興奮してるエリー
ああ、それです
｢さてと
お金はいいよ！
まずはアニメイトから行こう！｣
｢…待って待って！
この格好でいくの！？｣
｢当たり前(っす)！｣
｢え
えぇぇええぇえ！？！？｣