原作沿い2

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「あッちッ!」
「何?電気消えてる?」
「あッ…」
「やばいぞッ!」
「まずいッ!」
「もうすぐ…」
「部屋への転送が始まるッ!」


【分かり合う事はできないのでしょうか?】


あの部屋へ呼ばれてしまう。
その前に…その前に私達は玄野さんを助けなければならない。
絶対に…

「あ…」

そう…思っていたのに…

「あぁ…!」

視界に入ったのは、玄野さんを斬りつける氷川さんの姿だった。

「玄野クンッ!いやッ玄野クンッ!」

レイカさんが泣きながら玄野さんに駆け寄り呼びかける。
後ろでは氷川さんと皆が戦っている。
私はただ…呆然と立っているだけ。

「ダメッ!脈がッ、ないッ!」

脈がない。
それは、玄野さんの【死】を表していて。
私達は玄野さんを守れなかったのだと…思い知らされた。

「……」

今さっきまで、助けられるなんて思ってた自分が馬鹿みたいだ。

「ふっ…う…」

私は一体何をしに来たんだろう。
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