原作沿い2
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「俺とやりあッて勝ッたら…その獲物やるよ」
「なんでッ…あんたにゃ関係ないだろッ!」
関係ないとか良いので助けてくれませんか氷川さん。
【勝負の結末】
氷川さんが現れた事で、私の首を跳ねる手が止まった。
皆が玄野さんと氷川さんに集中している。
私の体を掴む手の力が緩んだ事に、私は思い切り周りの黒服の人達を突き飛ばす。
「いってぇ!」
「このアマ!」
後少しで捕まえられそうだったけど、なんとか逃げ出した私。
私が向かうのは勿論…
「ひっ、氷川さんっ!」
「あ?」
氷川さんの元。
「…何でお前がこんな所にいるんだよ。」
「いや…何かここがクラブだと聞いて…」
「え、お前そういうの行くタイプ?」
「違いますけど、ちょっと興味あったのでついてきちゃいました。」
「……何でよりによってここだよ…。」
頭をクシャッと撫でられる。
氷川さんはとても面白いと言うように笑う。
「ぎょんぎょん、俺の上着持ってろ。」
「え?あ、はい。」
「すぐ終わらせる。」
「あ…。」
そうか、今から…
「くッそォッ!!」
玄野さんと氷川さんの勝負が始まるんだ。