原作沿い2
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「…。」
私は今、レンタル屋にいた。
氷川さんと一緒に見るDVDを探しに。
【どれが良いか分からない】
「…んー…」
氷川さんってどんなの好きなんだろう?
よく分からないなぁ。
でも、ホラーを持ってきたって事はホラーが好きなのかな?
「…。」
ホラーコーナーに来たのは良いけど…。
ホラーにも色々あるんだよね。
何が良いのかな…吸血鬼シリーズなんて借りたら怒られるかな。
「あ。」
これ…吸血鬼が最後に勝っちゃうんだ…。
これなら氷川さん喜んでくれそうな気がするなぁ。
借りてみよう。
「えっと…」
もし駄目だった時ように他にも借りておこうかな。
二つもいらないって言われちゃうかな。
「ぎょぎょっ?」
「え?」
他のホラー映画を見ていたら、後から声をかけられる。
振り向くと、とても見慣れた人がいた。
「北条さん。」