原作沿い2

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「これ一緒に見ようぜ。」
「………はい?」

何で普通にまた家に来てるんだろうこの人。


【一緒に見よう】


私の横に座る金髪さん。
私が用意したお茶を手にとって飲んでいる。

「面白そうなDVD見つけてな。」
「あ、そ、そうですか…。」

いやいや、だから何で普通に来てるんですか。
そんな事を言ったら何か睨まれそうだから言わないけど。
金髪さんは私を殺さなきゃいけないはずなのに、何で…

「ホラー大丈夫か?」
「あ、はい。」
「別に怖いって怯えてくれても良いんだけどな。」
「そ、そうですか…。」

何で一緒にホラー映画見る事になってるんだろう。
あ、しかもこれグロイって有名なやつだ。
…まぁ…見た事無かったし、楽しむ事にしようかな…。

「何かお菓子用意しましょうか?」
「いや、別に。」
「机の上に、お水置いておきますね。」
「どうも。」

おかわりに立ちあがるのもめんどくさいし。
お茶がお水になるだけだし、良いよね。
金髪さんも「どうも」って言ってくれたし。
私はお水の入ったペットボトルを机の上に置き、金髪さんから少し離れた場所に腰をおろした。
それに気づいた金髪さんが無表情のまま見てくる。

「何ですか?」
「何離れて座ってんだよ。」
「え?」

金髪さんの手がこっちに伸びてきて腰を掴まれる。
そしてグイッと引っ張られた。
金髪さんとぴったりくっつく。

「ここな。」
「………そうですか…。」
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