原作沿い2

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「ちょッと、みんな帰るの待ッて。」

帰ろうとしたら、レイカさんが皆を呼びとめた。


【私達は参加しないので】


「また連絡とりあッて、情報交換したり…訓練したり…またどこかで集まるんでしょ?」

レイカさんの内容を聞いて、私達は顔を見合わせる。
だって…私達、関係ないし…。

「もう玄野君家には集まれないし…誰かリーダーを決めないと…。」
「ここの情報に一番詳しい人間か…。」

そう言われて、思わず西君を見てしまった。
「は?」みたいな表情をされる。

「何だ、お前詳しいのか?」

坂田さんが西君に声をかけると、西君が嫌そうな顔をした。

「マージかんべんしてくれよ。おまえらなンて知らねーし、そーゆーの中学生にさせンなよ。」
「もう、西君…!」
「和泉じゃねーのかよ。前もリーダーだッたし、またお前やッたらいーじゃン。」

西君が和泉さんに声をかけると、和泉さんは何も答えなかった。
結局リーダーはレイカさんに決まった。
それに、私達は参加しないし…それで良いと思う。

「ね、ねぇ…ぎょぎょっさん。」
「…はい?」

話も終わったかと部屋を出ようとしたらレイカさんに呼びとめられる。
まぁ、何を言われるかは大体予想がつくかな。

「貴方達四人も、参加しない?」

予想的中。
私達は顔を見合わせる。

「私は…他の三人が行くなら。」

正直、どっちでもいい。
私、レイカさん達と仲良くないし。
まぁ、鈴木さんがいるのはなかなか魅力的だけど。

「俺も、三人が行くなら。」

北条さんはボソッと呟く。
でも、多分無理。
私達、参加しません。
だって…

「俺無理ー。忙しーから。」

稲森さんは絶対行かないから。
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