原作沿い2

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「もしもし。」

金髪さんが面倒くさそうに電話に出る。
そして、微かに目を見開いた。


【私は何もできない】


「へぇ…。」

金髪さんが私をチラッと見る。
何なんだろう…。

「予想してなかッたな…こんな結果は…。」
「…?」
「ハンターをなめすぎてたのさ…どうする気だ…?」

ハンターって…私達の事かな?
って事は、もしかしてミッションが終わった?
なら、ここから解放されるって事?
金髪さんが携帯を閉じる。
そして、私の前髪を上げた。

「まだお前らの仕事は終わってねぇよ。」
「…!」

考えてる事を読まれてしまった。
冷や汗が流れる。

「まぁでも、お前以外のハンターは死ぬだろうな。」
「…えっ?」

今…何て言った?
私以外の人間が…死ぬ…?

「アイツが直接やりあうとか…俺も想定してなかった。」
「放して…」
「アイツが出るなら、ハンターは一人も生き残らない…。」

嫌だ…そんなの…

「放してください!」

そんなの嫌!!
西君…稲森さん…北条さん…!!
皆…!

「行かせねぇよ。」

金髪さんが私の上からどけてくれない。
スーツだってもう意味がない。

「…え?」
「…そんなに観に行きたいなら、一緒に行ってやるよ。」

フワッと体が浮いたと思ったら、金髪さんにお姫様抱っこをされた。
そして、そのまま歩きだす。
何処に行くんだろう…。
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