原作沿い2
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―今までやったことなかったけど…ここにいる全員が生き残る確率を上げる方法があるはずだ。―
あの玄野さんの言葉を拒否しているわけでも否定しているわけでもない。
だけど、私はそれには集まらない。
集まれば…
「もー…どいてよ西君…」
西君の機嫌を損ねてしまうからだ。
【君とのんびりする日】
今、私はベッドの上にいる。
そして、私の上に西君が乗っている。
っていうか…
「…すー…」
寝てる…。
何でこうなったのか思い出す事もできない。
心臓がバクバクうるさすぎて。
「もう…」
私は一生懸命手をギリギリまで伸ばしてシーツを握る。
そしてゆっくりと西君にかけた。
風邪ひいちゃったらいけないもんね。
「…西君…」
今、こうやって目の前に西君がいる。
本当に、西君は存在している。
改めて実感した。
「西君…好き…」
西君、お願い。
もう一人にしないで。
「もう、西君のいない生活は嫌だよ…」
私は恐る恐る西君の体を抱きしめる。
そして、そっと顔を近づけた。
「寝起き襲うとかマージ勘弁。」