原作沿い
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放課後、私は教室で北条さんからのメールを待っていた。
外を眺めながら思う。
西君を、迎えに行ってみたかったなぁ…と。
怒られるかもしれないけど、迎えに行きたかった。
そして、一緒に帰りたかった。
一緒に帰って、一緒に買い物して、私のご飯一緒に食べて…。
「会いたい…。」
会いたい…西君…。
【北条さんの好きな人】
一人になっても、誰かといても考える事は最終的に西君の事。
私は西君がいないと生きていけない子なのだろうか。
もし、貴方がいないと生きていけないと言ったら西君はどんな顔をするだろうか。
―何それ、超めンどくせー。―
と嫌がるだろうか。
それとも、
―良いぜ、一緒にいてやッても。―
と、意外に優しい言葉をくれるだろうか。
その答えは、いつ貰えるんだろうか…。
…いや、その答えを貰うために頑張ってるんだよ!
「頑張ろう。」
絶対に生きてやるんだ。
死ぬのは…西君が生き返ってくれた後だ。
―俺置いて死ぬとか、許すわけねーだろ。―
なーんて言ってくれないだろうか。
無理に決まってるか…だって西君は私の事を…
「…友達…。」
友達としか見てくれてないんだもん。
〜♪
西君の事を考えていたらメールが届いた。
北条さんはもう校門についたらしい。
私は鞄を持って立ち上がる。
……後ろは見たくない。
何で女の子達がたくさんついて来ているのか分からない。