原作沿い

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加藤さんの声に振り向けば、大仏の足が一般人を踏もうとしているのが見えた。
近い奴…そう言われて私達は顔を見合わせる。
逃げたとは言っても、全然距離は離せれなくて…何気に近い。
私達三人は顔を見合わせ、大仏の足の下へと飛び込んだ。


【大仏撃破】


「ぎょぎょんちゃん…稲森さん…北条…!あ、ありがとう…!!」
「別にっ…た、ただ…近かったから…!」
「くっ…」
「重いっつーの…!!」

足を支えるメンバーは、私、稲森さん、北条さん、加藤さん、岸本さん、貞子さんの6人だ。
まさか貞子さんが入ってくるなんて思わなくて北条さんも驚いてた。
しかも、顔が見えて…って…

「すっご…美人…。」
「え…」
「お。おまえ、そんな顔だったのか。」

やばい。
貞子さん、めっちゃ美人だ。
稲森さんも見惚れてる。

「っぁ…!」
「ぐっ…!」

力は緩めていない。
それなのに、どんどん重くなっていく大仏の足。
辛い……!

「どけッこのッ!くそオヤジ!どけッ早くッ!!」
「聞こえねーんだよ…」

北条さんが一般人のおじさんに怒鳴るけど、聞こえていない。
そりゃそうだ…姿も見えてないんだから。

「やッべーぞッ!プレッシャー強くなってる!潰されるぜッ!!」

新メンバーの女性がおじさんの車に乗って動かす。
多分、おじさんには盗まれたように見えたはずだ。

「やばいッ!潰れるぞッ!」
「加藤っ君ッ、ちょっ!」
「耐えろッ!なんとかッ!」

足が地面に埋まっていく。

「はっ…くぅっ…」
「ぎょん!頑張れ!」

稲森さんも苦しそうだ。
おじさんは踏まれる前に逃げた。
そして、私達は…踏まれてしまった。
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