原作沿い

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「お、おいッ?」

西君の顔が赤く染まってる。
勿論私も、顔が赤くなっているんだけど。


【嫌な予感的中】


「西君…。」
「あ、あぁ?」
「一緒に…帰ろうね…?」

何でこんなに不安なんだろう。
西君を見つめながら言うと、西君が笑った。

「当たり前だろ?ぎょぎょんは死なせねぇッて。」

…違うんだけど。
まぁでも、一緒に帰ってくれるって約束したから良い。

「それよりお前、コントローラー持ッてきたわけ?」
「あ…う、うん。」
「よし、なら起動させろ。」

西君に電話している時に教えてもらったコントローラーの使い方。
西君が姿を消していたアレ…理由はこれだったみたい。
私は起動させて自分の姿を消す。
西君も起動させ、姿を消していた。

「どこだここ…」

あ、あの格好良い人だ。
でも貞子って言われたしな…。
ふーんだ、何があっても助けてあげないんだから。

「?」

学生さんが不思議そうに何かを見ている。
そこには玄野さんがいた。
どうしたんだろう…?

「ねぇ、西君。」
「何だよ。」
「玄野さん、どうしたんだろ?」
「…あいつの近くに田中星人がいるからじゃね?」
「えっ!?」

西君と小声で会話する。
助けに行こうと思ったのに、西君に腕を掴まれてしまった。
う、動けない…だと…?
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