原作沿い
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ボーッと窓から空を見つめる。
あぁ、やっぱり学校って退屈。
【彼は友達】
「でも、今日も西君が迎えに来てくれるんだもんねー。」
放課後まで頑張れば良い。
いや、その前にお昼だ。
お昼になったら電話ができる。
休憩時間は…メールで我慢。
「西君って誰?」
「わっ!」
西君の事を考えていたら、後から声をかけられた。
振り向くと、あんまり喋った事のないクラスメイト。
ニヤニヤしながら私を見つめている。
「え…?」
「今、西君って言わなかった?」
「あ…声に出てた?」
「出てた出てた。ねぇねぇ、誰なの?彼氏?」
彼氏…?
「えっ、ぎょんさん彼氏いるの!?」
「マジで!?」
「えーっ、誰!?」
彼氏という言葉に一気に女の子達が集まってきた。
か、彼氏って…?
西君が…私の…彼氏…?
「ちっ…違うよっ!」
私は顔を真っ赤にした立ち上がった。