原作沿い
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西君の胸倉を掴み上げた加藤さん。
一体これからどうなってしまうんだろう。
【お友達になりませんか】
「半泣きかよ。カッチョ悪ィ〜。年上だろーおい〜。」
「加藤やれっ!殴っていいぜそいつ!!」
「うん!!」
加藤さんに殴れと玄野さんと岸本さんが叫ぶ。
西君は冷や汗を流したまま
「あ〜あ。しょーがねーな〜。バカどもが、何もわかッてねー。」
と、なんとも呆れた声を出した。
「俺が今、この中で一番強いンだぜ。善意で教えてやッてンのに、こーゆー扱いされンのッて、なンか間違ッてねえか?」
スーツを着たままの西君の手が加藤さんの腕を掴む。
すると、加藤さんの顔色が変わった。
表情も苦しそうだ。
…どうやらこのスーツには、力を急激に上げる何かがあるらしい。
という事は、他にも何か上がったりするのかな?
「とりあえず潰しとくか。誰に従うべきかわかるだろ。」
本気で加藤さんの手を潰そうとする西君。
そんな西君に…
「手を離せ…。」
「てめぇ、マジふざけんなよ。」
玄野さんと稲森さんがあの銃を…殺す用の銃を向けた。
しかも、玄野さんは顔に、稲森さんは頭に向けている。
そこで撃ったら…どうなるか…分かってるはずなのに…。
「撃てンのか?頭、破裂するぞ。」
「…じゃあこっちだ。おまえも腕がなくなる…。」
「俺は撃てるけど。」
稲森さんの言葉が相当効いたのか、大人しくなった西君。
そんな西君を見て、
「ま…まだ…聞きたいことはいっぱいある。」
と玄野さんが言った。