原作沿い3
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「なンでてめーが来るンだよ!?」
「帰れ!!帰れ!!」
「普通そこは『来てくれてありがとう』やろ…なんやねんこの反応は…。」
「うるさい黙れヤリチン。裸族。最低男。」
「喧嘩売っとんかお前は!!」
嘘…嘘…。
本当に?
「おぉ、久しぶりやな。ぎょんっ。」
「桑原…さん…?」
【まさかの再会】
目の前に現れたのは、大阪で出会った桑原さんだった。
「まだぎょんっがおって良かった。おらんかったら来た意味無かったわ。」
「お前、そんな理由でこっち来たのか。」
「当たり前やろ。」
「お前本当に最低だな。っていうかまだそのスタイルなわけ。」
「スーツくらいちゃンと着ろよ。アホなンじゃねーの。」
「頭の悪さがよく出てる格好だな。」
「おいこらせっかく来た助っ人にボロクソ言うなや!!!!」
転送されてきた桑原さんは出会った時と同じ格好をしていた。
スーツを半分脱いでいるスタイルだ。
話によれば、戦闘の時はちゃんと着るようにしたらしいけど。
「ぎょんっ。」
「あっ…」
桑原さんが私をギュッと抱きしめる。
「ほんまに久しぶり。」
「……はい。」
「生きてて良かった。」
「はい。桑原さんも…。」
加藤さんも私も、素敵な再会を果たせたね。