原作沿い3

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転送されてから数分して、私達は再び元の場所へと転送された。
どうやら、生き残れたらしい。


【見慣れた部屋へ】


「何だ死ななかッたのかよ、吸血鬼。」
「お前だけ死んでると思ったんだがな。」
「あ?」
「あ?」
「「お前らなぁ…。」」

他の四人も無事のようだ。
どうやら怪我をした人達も治っているらしい。
私達のスーツも壊れてはいないが相当ダメージを受けてはいたと思うから、それは嬉しい。
あぁ、これでまた皆一緒に…

「全員ランダムに転送しろ!!」

………え?

「お、おい。」
「ランダムって…」
「ふざけンな!」
「…。」

ランダムに転送する。
それは、私達皆、バラバラに飛ばされてしまうって事?
顔を見合わせる私達。
そしてすぐに転送が始まった。

「あの時の方法が通用するなら、手を握れば大丈夫なはずだ。」

氷川さんの言葉に私達は手を伸ばす。
だけど、

ドンッ

「えっ?」

手が触れる直前に、他の人と体がぶつかってしまった。
私だけ皆と距離が離れる。
消える直前に見えたのは、

「「ぎょーん!!」」
「「ぎょんっ!!」」

私に手を伸ばす、四人の姿だった。
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