原作沿い3

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「おい西。」
「ン?」
「お前、テレビでえらいことになッてたな…。」
「ふん…別に…。」


【不穏】


皆が電気のついていない部屋に戸惑いながらも今回のミッションに向けて気持ちを落ち着かせる。
そんな中、玄野さんが西君に声をかけた。

「おまえ、テレビで死んだッて言われてたぞ。」
「あー、そう。」
「帰ッても居場所ねーんじゃねーの?これから警察に追われる身だろ。」
「どーせ終わる世界だッて…警察もクソもあるか。」

そっか、西君は今犯罪者なんだ。
このミッションをクリアして無事に帰れたとして、警察に終われ続ける身。
そうか…

「大丈夫ですよ、玄野さん。」
「えっ?」
「私の家に、西君が住めば良いだけの話ですから。」
「えっ!?」
「あー、それいいかも。」

私の言葉に楽しそうに西君が笑う。

「えっ、西とぎょーんが一緒に暮らしたら二人で会えなくなるじゃん!?」
「本当だな…外で約束するしかないな…。」
「お前らは二人で会ッて何しようとしてンだよ。」
「「いや、ほら、もっと親しくなりたいだろ。」」
「もうお前ら死ねよ。」

稲森さんと北条さん、そして

「ぎょんっに会いに行ったらお前がいるのか。最悪だな。」
「お前は一生来るな。」

氷川さんは不服そうだけれど。
っていうか、本当に仲悪いなぁ西君と氷川さん…。

「だめだ…」
「?」
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