原作沿い3
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私は一人、外に立っていた。
中から聞こえてくる、悲鳴を聞きながら。
【私達は君の味方】
悲鳴の中に「ぎょーん」という聞き慣れた音が混じっている。
きっと、西君は生徒達を…。
「西君…西君…。」
私は涙を流しながら悲鳴の聞こえる教室を見つめた。
頭の中に、稲森さんの言葉が蘇る。
―俺らはずっと、いつまでもお前の味方だからな。―
そうですね、稲森さん。
―誰が何を言ったって、例え西が間違った事をしたって…―
私達はずっと、西君の味方ですよね。
それにこれは…
「大丈夫だよ、西君…大丈夫だよ…。」
正当防衛だよね…?