原作沿い3
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戻ってきたぬらりひょんの手には、肩から上しか残ってない岡さんが掴まれていた。
【戦況逆転】
ぬらりひょんの指が加藤さんの額に当てられる。
一瞬焦ったけど、何もされない。
むしろ、何かを話しているように見える。
一体何を話しているんだろう…。
「大丈夫…大丈夫…。」
ここから見える位置に西君達がいる。
そこに、あの大阪の女の人もいた。
あの人がいてくれるなら、きっと何があっても守ってくれると信じてる。
それに、無理そうだったら私も行けば良い。
「帰るんだ…皆で…帰ろう…。」
そう呟いて頷いた直後、ぬらりひょんの体の一部が飛んだ。
どうやらあの女の人が撃ったらしい。
それを合図に私達も一斉にぬらりひょんを撃ち出す。
「生きて帰れる…これなら、生きて帰れる…!」
必死に撃ち続けていると、光線のような物が飛んできた。
咄嗟に避ける。
「はぁっ…はぁっ…!」
しかし、その一発を最後に光線は飛んでこなくなった。
どうやら私達の位置を把握しているわけじゃないようだ。
これならいける…!
「えっ…?」
武器を構えると同時に光線が再び私の方へと向かってきた。
そしてその光線は、私の足場を崩す。
「きゃっ…!?」
足場を失った私は地面へ落ちるだけ。
私はぐっと目を瞑った。