原作沿い3
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「ああッ!あッ!」
残ったぬらりひょんの腕の部分から、加藤さんが抜けだしてきた。
それを大阪の女の人が助けに行く。
そして加藤さんが完全に抜け出た直後…
「あッ!」
西君が残りの部分を全て…潰してしまった。
【ミッション終了……?】
「おいおい、何やってんだよ!」
「あの二人を巻き込む気か?」
「別に…アイツらがどうなろうが関係ねーし。」
西君のやった事は確かに褒められた事ではない。
姿を現した稲森さんと北条さんも西君を少し責めていた。
まぁ、西君は全然気にしてないんだけど。
「あ、あの…。」
「ん?」
ゆっくりと加藤さんが立ち上がり、私達を呼ぶ。
「今さっき、俺を助けてくれたのは…。」
多分、最初に捕まりそうになった時の事を言っているんだろう。
私もあれは誰がやったんだろうと気になってはいた。
まぁ、北条さんか稲森さんのどちらかだろうけど。
「あんまり邪魔はしたくなかったんだけどな。」
稲森さんがそう言ってZガンを地面におろす。
どうやら稲森さんが加藤さんを助けてくれたらしい。
「いや、助かったよ。ありがとう。」
「別にてめーにお礼言われたくてやったんじゃねぇよ。」
稲森さんは空を見上げる。
そして…
「転送まだか?」
と呟いた。