原作沿い3
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「桑原さん!!」
「あッ、えッ、おい!わぷッ!」
嫌だ…京の次は桑原さんが…!?
そんなの…そんなの嫌!
【性欲>>>死への恐怖】
離れた場所では加藤さん達が大阪の女の人達を逃がしているのが見えた。
でも、そんな事をしている間に桑原さんは…桑原さんは…!
「西君…ごめんなさ…ごめんなさい…。」
「あ?」
私は西君から離れてぬらりひょんの元へ駆け寄った。
直後、私の名前を呼ぶ、三人の声。
「ぎょんっ!戻れ!!」
「…っ!」
ごめんなさい西君。
やっぱり私、動揺してしまうよ。
せっかく…せっかく仲良くなれたのに…!
友達をもう一人失うなんて、そんなの我慢できない!
「桑原さん!!」
「!」
桑原さんはかなり上の方に捕まっていた。
早くしないと…早くしないと桑原さんが…!!
「ぎょんっ…俺は…俺は…もう…」
「駄目です!そんな事っ…言わないで…!」
どうすれば桑原さんを助けられる?
何処を狙えば、このぬらりひょんを崩せる?
「あかんわ…もう…」
「桑原さ…」
「もう我慢できへん。」
「…え?」
桑原さんの言葉の意味を理解できなかった。
直後、桑原さんがぬらりひょんの中から無理矢理飛び出してきた。