中編用

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「あー、で?何?何のために私ここにいるの?」

敵地に来てるわけだけど、一切怯える事もない私に周りの黒服達が戸惑いを見せる。
私は金髪に貰ったオレンジジュースを口にした。


【早く帰りたい】


「ストレートに言うぞ。」
「んー?」
「お前、俺らの仲間になれよ。」
「ストレートすぎるわ。」

いきなり連れてきて、いきなり仲間になれとか頭イカレてるんじゃないのこの吸血鬼。
まじで無いんだけど。

「駄目か。」
「駄目ってか嫌。アンタと一緒にいたくない。」

この金髪は一体どれだけ上の立場にいるんだろう。
周りの黒服が私の言葉にどよめく。

「まぁ、簡単に受け入れてもらえるとは思っていない。」
「でしょうね。」
「お前は普通の人間だからな。俺達吸血鬼に混ざるのは心細いだろう。」

そ こ じ ゃ ね ぇ よ 。

「ただ単にアンタが生理的に無理なだけですけど。」
「強がるなよ。」
「強がってねぇよ。」

何だこいつ。
なんか言葉が通じない。
どうしよう。
助けて坂田。
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