中編用
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「来やがれッ!てめぇは俺に勝てねェッ!死ぬのはてめぇだッ!!」
私はゆっくりと銃を構える。
そして、ゆっくりとトリガーを引いた。
【T・レックス撃破】
「えっ!?」
爆発するT・レックスの尻尾。
T・レックスがその痛みに悲鳴をあげる。
「玄野くーん。」
「え?」
「ほら、やっちゃって?」
私の言葉に敗北君…玄野君…の目が変わる。
そして、最後の最後に火の玉を放たれギリギリではあったけど…
「やっだぁ、玄野君てば…ちょーかっこいい。」
玄野君は見事に勝利を収めたのだった。
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皆が玄野君に駆け寄る。
私はそれを遠くからただ眺めていた。
それに気付いた坂田が私に声をかける。
「行かないのか?」
「んー?行っておいで。」
「答えになってないな。」
「ふふ。」
私は坂田の背中を優しく押す。
坂田はそんな私にやれやれというように笑い、玄野君へと駆け寄っていった。