中編用
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大きな音が響き渡って、私達はある場所で足を止めた。
そこには…
「加藤ッ!」
計ちゃんが…いた。
【ミッション終了】
「なんだ…どーなってんだ…?」
「どーしたの?あのアパート?」
「崩壊してる…。」
笑う計ちゃんの後ろには崩壊したアパート。
「終わったぜ、全部。」
どうやらボスを倒した…という事らしい。
でも、何でだろう?
全然安心できない…むしろ…
「…」
不安でしかない。
「あっ!?」
「うわっ、あっああっ!痛ってえっ!!」
そう思った直後、大きな鳥みたいな怪物がゾクの一人を掴んで空へと舞い上がった。
もしかしてあれがボスなの!?
「アタマが…アタマが生きてやがったっ!」
目の前にあのゾクの頭が落ちてくる。
「いやあぁああっ!!」
私はあの人の元へと無意識に駆け寄っていた。
「あっ…」
ドンッ
あの人と私の目の前に降りてきたボス。
あまりの大きさにあの人の体が再び震えだした。