中編用

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スーツの壊れた加藤さんに残りのロボットが超音波を発しようとした時…

ギョーン

ロボットを撃ったのは、あの女の人だった。


【守ってみせる】


「加藤君は殺させないっ…加藤君はっ、殺させないっ!!」

あぁ、この人…加藤さんの事好きなんだ。

「加藤君のっ、ためならっ!加藤君のためならっ!」

そうですよね。
やっぱり、そうなりますよね。

「逃げてください…。」
「えっ…?」
「加藤さんと、あの人を連れて…どうか逃げてください。」

私がそう言うと、女の人が目を見開いた。
怖いなぁ…すっごく怖い。
だけど…

「私が…頑張りますから…!」

私だって、あの人のためなら命を失っても良い。

「どけっ!」
「っ!?」
「こーやんのっ、かよっ!!」

いきなり突き飛ばされたかと思えば、あの人がロボットをグググッと潰そうとしている。

「うぉっ!」

力が元々あるのかスーツのおかげもあるのか、短時間であの鳥が飛び出してきた。
直後、他のロボットが私達の前から逃げ、鳥も逃げた。
そして私はある事に気がつく。

「……。」

もしかして…あのロボット達は…

「…私、行く所ができました…!」
「えっ?ぎょーんさん!?」
「何処行くの!?一人じゃ危険よ!」
「おい!?」

おばあちゃんと亮太君を狙ってる!?
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