中編用
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「よいこのみんな、いーかなー」
「あ、機嫌直ってる。」
本当にロボットなのかな?
【田中星人】
「なんだよコイツ。どこが宇宙人だっつの。」
「スズキかヤマハの作ったロボットだろこれ。」
ゾクの人達が馬鹿にするように笑う。
あの人も
「帰っていいか?」
なんて言っている。
でも、加藤さんは帰るのを待つように言ってるし…。
とりあえず、加藤さんに従っておこう。
「グェッ!!」
「!」
何かが潰れたような声がして、観れば小さな鳥が潰れていた。
「ひっ!」
しかもなかなかグロテスク。
思わず悲鳴をあげてしまったけど、誰も聞いてないよね…。
「クエーッ!!!!」
「っ!?」
ロボットがいきなり甲高い声を出す。
まるでそれは超音波のように私達を襲ってきた。
「ちっ!」
バチッという音をたてながら、あの男の子が姿を現す。
そして男の子とロボットは川へと落ちていった。