中編用
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「いやあぁああぁあっ!!」
【ミッション開始】
目の前に広がるこの光景は何なのだろう。
ここは現実世界なんだろうか。
「うっ…!」
あまりのグロテスクな光景に吐き気がする。
私は口を手で覆いその場に座りこんだ。
「うううっ…!」
ガクガクと体が震える。
神様、ここは地獄なんですか。
私はそんなに最低な事を行って生きてきましたか。
これは私への罰ですか。
「う…」
ふと視界に入ったある人の姿。
あの人も口を手で覆っている。
「…」
顔に…血が飛んで…る…。
私は吐き気をなんとか我慢しながら、ゆっくりとあの人に近づく。
そして、自分の脱いだ服から取り出したハンカチを頬に当てた。
「っ!」
ビクッと揺れる肩。
「あ…ごめ、なさ…でも、血…」
きっと私、ボロボロ泣いて情けない顔してるんだ。
でも、それでも貴方がどうしても気になって…。
私はゆっくりと血を拭った。