原作沿い3
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「今から諸君に!!敵陣地の真ッ只中に!!切り込んで行ッてもらう!!」
「はっ?」
「何だと?」
「えっ?」
中央にいた男の人の言葉に私達は驚きの声をあげる。
「諸君は我々に抵抗はできない!!生殺与奪の権利は我々が掌握している!!」
「どういう事だ?」
「あ、あれ…あいつらの足元!」
「あの黒い玉か…。」
偉そうな男の人達の足元にはたくさんのガンツが置いてあった。
やっぱりあれは人が作った物だったの?
「ここにある数のブラックボールを我々は制御している!!その意味が諸君なら判るだろう!!」
「当然、脳に爆弾も入れさせてもらッた!諸君は我々に従うしか道はない!!」
「これから強制的に諸君を転送するが、できる限り敵にダメージを与え、情報を持ッて帰ッてきてほしい!!」
強制…。
つまり、私達に死にたくなければ戦えと言っているのか…。
別にそれは構わないけど、命令されるのは嫌な感じ。
「っつーか、爆弾消えてたのな。」
「知らなかった。」
「それが今はまた入れられてんのか…物騒だな。」
冷静に話を聞く私達とは違って、周りの人達は反抗している。
自分の頭をふっとばしてみろ…とか言っているのが聞こえる。
私の横にいる人も中央にいる人達に向かって暴言を吐いていた。
そして…
「あーぁ。」
稲森さんの金髪の一部が赤く染まる。
「最悪なんだけど。」
稲森さんの眉間に皺が寄った。