中編用

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川の中でロボットが一人走っている。
あのロボットは一体何をしているんだろうか。

「一瞬見えた…あれ…あの中坊だよな。」
「そうだと思う…あのロボットには見えるらしい。」

どうやら話を聞く限りでは、あの子がロボットと戦っているようなんだけど…。
私には見えない。
そう思っていたら、

「あっ。」

男の子が姿を現した。
男の子は必死に何かを押しているけど、何も起こらない。
そして再びロボットとの戦いが始まった。
数分後、

「だっ、誰かっ!」

焦った男の子が私達に呼びかける。

「助けろっ、誰かっ!」

助けろって…いきなり言われても…。
今さっきまで普通に戦っていたのに、どうしてあんなに焦っているんだろう?
それに、私なんかが助けに行っても…足手まといにしか…

「スーツが!!スーツがオシャカになったっ!!」

……スーツがオシャカに…?
それって、このスーツが壊れたって事?
これ、壊れたりするの?

「ふざけんなっ!仲間じゃねぇって言ってたのてめーだろっ!」
「ぐっ!」

男の子が必死にロボットから逃げ出す。
ねぇ、皆助けに行かないの?
あの子…あの子…泣いてるよ…?

「ざまーみろクソガキ!!」

何で…そんな事…。
私は後ろにいたあの人に振りかえる。
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