原作沿い2
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「ぎょんぎょんっ!」
名前を呼ばれて、うっすらと目を開ける。
なんか、ちゃんと開かないんだよね…。
「あ、れ…?」
あ、不思議だなぁ…。
何で…西君がいるんだろう。
西君が…私を抱きしめてる…。
「神様が最後にくれた…プレゼントかなぁ…」
「ハァ…?何、言ッてンだよ…!?」
西君…西君…。
このまま私、死んじゃうのかな。
「私、西君に…許可…貰ってないのに…」
「!」
「死んで良いって…許可…まだ、貰ってないよ…。」
せめて…この約束だけは…守りたかった…。
私は西君にそっと口付ける。
「西君…ごめ、ね…」
「ぎょんぎょん…!!」
ふふ…神様ってば、少し西君間違ってるよ。
だって西君は…
「ふざけンな!俺の許可無しで死ぬな!!おい!!」
私が死んだって、
「ぎょんぎょんッッ!!!」
泣いたりしないよ?