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□二人の遊び方
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「そーすけはどっちなの?」
「さあな。」
「いっつもそれ、やだ。」
「お前分かってて言ってるだろ。」

ばれたか、と思いながらもいつもはっきりと好きだと言ってくれない宗介に物足りなさを感じて求めてしまう。今はお昼寝をしようとベッドに二人で寝転んでいる。

「前にも言ったじゃねえか。」
「そうだけど、宗介のお口から聞きたいの。」
「めんどくせ。」
「そんなめんどくせえのを彼女にしてる宗介を尊敬しちゃう。」

いちいち腹をたたせるような言い方をしちゃうクセが抜けなくて、自分で分かってても言ってしまう。それをわかってても付き合ってくれる宗介が好きすぎる。

「これでわかったろ。」
「ちゅーだけじゃ物足りたい。もっと。」
「もう寝ろ。」
「ベッド狭くて寝にくい。」
「じゃあ、俺が凛のベッドで寝る。」
「やだ。」

彼のジャージの裾をぎゅっと握りしめる。
宗介も自分もわかってて、ついついやってしまう面倒な私なのに、宗介もなんだかんだ優しすぎ。それに甘えてしまう。

「だって、宗介と一緒なのに寝ちゃうの勿体ないじゃん。」
「だからってここでヤれない…けど凛に見られてもいいならする。」
「いいよ。」

少し間があいてやっぱり駄目だと言い出してぎゅーーーうと抱き締められる。

「っぃたい。」
「わざと。」
「意地悪。」
「うっせ。好きだろ。」
「好き。」

少ない時間でどれだけイチャイチャできるかを楽しむ二人の遊び方。









凛ちゃんのベッドには寝かせたくない宗介彼氏ってのポイント。不器用ながらもなんだかんだベタ惚れな宗介彼氏ってのポイント。
いつか凛ちゃんに見せ付ける日が来るんじゃねーの?!って勢いの宗介彼氏ポイント。
くっほ萌える。

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