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□ふざけすぎにご注意
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「雪だるまつくーろードアを開けてー?」

この歌を三回歌った所だ。ただし一向にドアの向こうから返事すらない。
いい加減ふざけすぎたかも、そう思った時に声がした。

「映画の観すぎだぞ。」
「あ!やっと返事してくれた!ねえ、本当にドアを開けて?」
「反省してないだろお前。」

呆れた、とため息もしっかり聞こえたがそれは私のせいではない。凛のせいだ。

「だってこう…ムラッときたから、つい」
「なんでこんな彼女と付き合ったか過去の俺を叱りたい…。」
「でも好きだから付き合ってるんでしょ?」
「うるさい。」

ドアにすがるも全く逆効果な会話ばかりしてしまう。
凛を彼氏にするのにどれだけ苦労したか。水泳をやっている彼は、身体も容姿も魅力的な人だ。しかもプロからも注目されるほどの実力もあり、女が放っておくわけがないのだ。


そもそも事の発端は、凛が休みを利用して家に遊びに来ていた。当然二人きりなので、そういうこともあると考えていろいろと準備はしていた。だがいきなり行為に及ぶわけでもないので、部屋に入って何をするわけでもなくベッドで寝転んでいたりテレビを付けっぱなし見てるようで見てなかったり。
そんななかふと凛の身体を服越しに見つめていた。要するに想像してた。脱いだらすごいんだよなー筋肉が程よくついてて…そこで思わずムラッときたわけで。

「凛ちゃん凛ちゃん、服脱いで?」
「は?」

そんな行為の流れでもないから驚いてる凛。どちらかと言えば、迷惑そうが正しい。

「凛ちゃんの、おっぱい見たいな?背中でもいいけど。」
「脱がない。変態近寄るな。」
「いいじゃんいいじゃん凛ちゃんのおっぱい見たいな?」

ジリジリと間を詰めて手を出したが呆気なく手首を捕まれ阻止される。

「さっきから何がしたいんだ。発情期か。」
「ちょっと違うけど…まあそんな感じ。いいから!お願い、ね?」
「……上だけな。」
「ありがとう凛ちゃん大好き。」

もうどうにでもなれ、といった気持ちであろう。なんだかんだで優しい凛で、観念して大人しくTシャツを脱ぎ、これで満足したか?変態名無しさん と。
それから私のムラムラは火をふいた。
手始めに身体を触りまくり三角筋僧帽筋大胸筋などあらゆる筋肉をいやらしい手つきで揉む。とくに大胸筋。こいつはもう最高。

「…ってめ、やめろ。」
「凛感じちゃったの?乳首触ってあげようか…?」
「攻められる趣味ねえっつの…!」
「でも本当にいいおっぱいしてるよねー。…私より。」
「やめろって!!」

一瞬で身体を持ち上げられていつの間にか部屋の外へ。



ここまでが今までの流れである。

「凛ちゃーん?凛ちゃーん!…凛?」

また返事がなくなってしまった。本当に怒っているのかもしれない。不安を覚えた。

「凛ごめんね。そんなにおっぱい攻められるの嫌だった?じゃ私のおっぱい攻めていいからお願いドア開けてよぅ…。」
「言ったな?」

いきなりドアが開いて驚いた。何の前振りもなかったので、顔は間抜け面だっただろう。しかし本当におっぱい攻めたことに腹をたてたのか。

「胸はお前のが一番だ。」
「え?!凛ちゃん?!」
「今日は容赦しない。」
「いつも容赦ない…よ……?」
「寝かせない。」


どうやら1日が長くなりそうです。









凛ちゃんおっぱい弱いってよ。
私はそう思います。だといいな!!
あと攻めるのは男の役目だと思ってます。
相変わらず駄文です。
読んでくださりありがとうございました!










「女の子だってムラッとくることあるんだよ?!」
「誰にでも?」
「…………」
「そこは黙りこむなよ。」
「正直に言えば、筋肉にムラッとくる。だけど凛のが一番ムラムラするよ。」
「……なんか嬉しくない。」
「あとたまには攻めさせて!」
「嫌」

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