過去拍手

□痴漢×高校生
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 いつもの電車に、いつものように乗ったある日のこと。



 浅倉渉夜(あさくらしょうや)は、学校が終わり、いつも乗っている電車に乗り込んだ。
 進学校に通う渉夜の授業が終わるのは、いつも六時を過ぎていた。それから電車に乗ると、どうしてもサラリーマン達の帰宅ラッシュと重なってしまう。
 渉夜はもみくちゃになりながら、何とか端の方に自分のスペースを確保した。
 はぁ、と息を吐いたのも束の間。お尻の辺りに違和感を感じた。
 最初は気のせいかと思っていたが、徐々に触られている感じがはっきり分かるようになった。
「ん……」
渉夜は頬を赤らめながら、もぞもぞと動いた。
逃げようにも満員で身動きがとれなかった。
徐々にお尻を触っていた手が前に移動し始める。
ジーンズの上から、軽く揉むように触られて、渉夜は気持ちがよくなるのを感じた。
「ん……ふ……」
声が出ないように口を手で押さえる。
だんだん行為はエスカレートしていき、ジーンズのチャックに手がかかった。
「や……! 」
慌ててズボンをくつろげようとする手を掴んで止めると、やや低めの声で囁かれる。
「嫌じゃないだろ?」
笑いを含んだ声に、渉夜の体がびくんっと跳ねる。
「感じてるくせに」
「!」
かぁ、と顔が熱くなるのが分かる。
「そのままじゃきついだろ?」
確かに。快感を得たそこは、大分存在を主張している。
そのままにされるより、一度だしたい。
しかし、ここは電車の中だ。そんなことすれば、回りの乗客に気付かれてしまう。
下着の中に侵入した手に、なすすべもなく、されるがままだ。
「ん……ぁ……」
できるだけ声を出さないように、口を手で塞ぐ。
「ふ……ぁ……!」
「一度いくか?」
「!ちょ、まっ…………!」
カリッと鈴口を引っ掛かれ、渉夜はびくんっと体を震わせ果てた。
はぁ、はぁ、と息を乱す渉夜の姿が色っぽく、後ろで息を呑むのがわかった。
「良かったよ」
「………」
それだけ耳打ちされ、男はスッと離れた。
それからすぐに電車が駅についた。
渉夜は身を整えると、急いで電車を降りた。
渉夜は辺りをキョロキョロし、そして薄く笑みを浮かべ、走り出した。
その際、隣を通りすぎようとした男の腕をつかんだ。
「え?」
驚いている男に、渉夜は妖艶に笑って見せた。
スッと何かを指で示す。そこは駅構内にある公衆トイレ。
男はその事に気づくと、口許を緩め、渉夜についていった。
個室トイレに二人で入り、そのまま唇をあわせた。
深い口づけをしばらく続け、ようやく唇を離した。
「まさか、こんなに積極的な子だとは思わなかった」
「あんなんじゃ足りないよ。だから、ね?」
男の手を自分の秘部に導く。
「へぇ。いれていいの?」
「うん。俺を、めちゃくちゃにして?」
ぐちゅぐちゅと鳴る卑猥な水音がトイレに響く。
声を押さえることもせず、渉夜は感じるがままに喘いだ。
「あ…ぁ……ぁん!ん、ん……」
体をのけぞらせる渉夜に、男は露になっている乳首に口を付ける。
「あ!ダメ……!そんな……ぁん!んぁ……ふ…あ………も、いく…」
「俺もいく。中出しは?」
「ん。奥に……奥がいい………ひぁ!」
「奥がいいの?」
楽しそうに尋ねる男に、渉夜はこくこくと頷く。
限界が近い。
びくびくと痙攣するのが分かる。
「出すよ?」
激しいピストンの後、一際奥を突けば、渉夜は男を締め付け果てた。男も同時に奥に熱いモノを出した。
はぁ、はぁ、と息をする音だけがトイレに響いていた。
「すごく良かったよ」
そう言って笑う男の顔を、初めてまともに見た。
「結構若かったんだ」
「まだ二十歳だからね」
電車の中では背後からで、声と雰囲気で彼を捕まえたから、顔まではちゃんと見ていなかった。
身を整えながら軽く話をした。
「うわ。もうこんな時間。そろそろ帰らないと」
携帯を見れば、もうじき八時になろうとしていた。
「それじゃあ、お兄さん。またね」
「あぁ」
そう言って気にトイレを出る。
「またね、か。それは楽しみだな」
いいのを見つけた。次を楽しみにしつつ、男もトイレを後にした。

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