過去拍手
□あかずきん×おおかみ
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「あーあ。またあかずきんのやつおおかみ喰って噺変えやがった」
「猟師もびっくりのあかずきんの下剋上。意外と人気らしいよ?あ!パッケージの煽り見たか?『赤き悪魔と茶色の僕の淫らな食事』だって」
「いや、ちょっとよく分からないな、その煽り。買うやついんの?」
「だから人気なんだって。あかずきんとおおかみの下剋上」
「よく分からん」
「僕たちもする?」
「何を?」
「下剋上♪」
「勘弁してください」
「つまんなーい」
「おーい!撮影始めるぞ。王子とシンデレラ準備しろ」
「「はーい」」
ここは、 人里離れた山奥に建てられた学園 ・ 童話学園。
この学園は、ただの学園ではない。
ここに通う生徒は、AV男優のたまごである。
AV男優になるための、日本で初の専門学校である。
その中の一つ、御伽噺科。
御伽噺をモチーフに撮影が行われる。
赤い頭巾をはためかせ、狼に銃を突きつける最強の少女(少年)。
これは、少女(少年)とおおかみの下剋上の物語。
「ちがーうっ!!」
「うるせぇーよ、ばかおおかみ」
「だって!!」
「いちいち細かいんだよ。そんなんだからあかずきんに喰われるんだろ」
「赤城(あかしろ)のアホ!!」
「俺がアホならてめぇは何だよ?ばか狼記(ろうき)。ふざけたこと言ってると犯すぞ」
「っ!!?………ごめんなさい」
「ったく。おら、行くぞ!俺様に逆らったんだから、次の撮影でお仕置き決定な」
「なっ!?や、やだー!!!」
「うるさい!」
憐れなおおかみは、猟師と化したあかずきんの餌食となりました。
end