桜花乱舞

□第壱話〜暗夜〜
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此処は京の壬生寺…京の治安を守る為に結成された隊がある。
それは【壬生狼】こと【新選組】だった。
浅葱色の隊服を纏って市中を歩いていたのだった。





*



翡翠「ん…。」


布団からむくり、と起き上がって目を擦る。
京は冬が寒くて羽織を着ていないと寝られないことが多い。
寒さにぶるっ、と体を震わせながらそれを畳む##NMAE1##。


だんだんと頭が冴えてきた。



総「おはよ。翡翠。」



翡翠「総司、おはよう。珍しいではないか。」



総司は私よりおきるのが遅いのに…。
それは言えば酷いなぁ…と苦笑いで返ってくる。



一「…総司、翡翠此処で何をしているのだ。もうすぐ朝餉だぞ。さっさとせぬか。」



総「あ、一君じゃない。おはよ。瞑想は終わったの?」



一「朝の日課だ。」



兄上はおきてから瞑想から始まる。
すると廊下からドタドタとにぎやかな足音が聞こえた。



勢いよく部屋の障子をスパーン、といい音でなれば
そこをよく見てみれば…


 
平「ちょっと…一君、翡翠、総司!遅ぇって!朝餉早くしようぜ!オレ腹減ったから!!」




一「平助。そう急くな。朝餉は無くならぬ。」



私達は広間へと向かった。
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