時代の遊子
□拾頁目〜決着ノ時〜
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"修羅"率いる検非違使部隊は
次々と妾と今剣を襲ってくるが、かろうじて自我を取り戻した妾は
どうすれば一掃できるかを考えていた。
麟翔(氷結ノ華ならば…蹴散らすのは早いが…今剣を巻き込んでしまう…)
今剣「……麟翔…あの…。」
麟翔「何だ?今剣」
今剣「氷結ノ華をするのなら…ぼくがてきをひきつけるのです!」
自信満々に言い放つ今剣であるが氷結ノ華は威力が高い分
周りの自然などを巻き込んでしまう。
…できれば、使いたくない秘奥ではあるが…。
此の敵の数では致し方がない…。
麟翔「今剣、妾の身体に引っ付いていろそれ以外の範囲であれば…
此処一帯は…凍結するからな…」。
刀を抜いて、刃を地面へと向ける。
一気に、キシキシと妙な音を立てながら、襲ってくる検非違使部隊。
修羅「朽チ果テロ!」
麟翔「朽ち果てる?笑わせるでないぞ…
朽ち果てるのは…貴様らだ!!!!」
ドスッと鈍い音で突き刺せば
あたり一帯、氷の海と化した。