時代の遊子
□壱頁目〜時の邂逅〜
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『我ら歴史修正主義者!これより、過去への攻撃開始する!』
突如現れた歴史修正主義者。
それは、過去にこの国日本で起きた事件を…変えようとする集団だ。
時の政府はこれに頭を悩まして
ある作戦を計画した。
それはーーー歴史のある名刀を過去へと送り出すこと。
それぞれの博物館や美術館に収められている刀は専門機関へと送り出され
そこから、話は始まる。
*
首都より離れた…東京と呼ばれる地ではあるが
そこには街中では見慣れないこの国の原風景が広がっていた。
そこは多摩と呼ばれ今でもいくつかの自然が残っていた。
しかし、人々の間には妙な噂が流れていた。
ーーーここには鬼の里がありどこかにひっそりと…暮らしていると。
一匹の白狐が森を駆け抜ける。
森の中駆け巡るその狐は里を探していた。
?「なかなか見つかりませんね…。」
うっすらとではあるが臭いは…する。
しかしそれは点在していて臭いのあった場所に向かってもそこは全て跡地。
それは、歴史修正主義者から通告を受けた晩、刀は緊急収集されたものの一つ、問題が生じた。
それは、時代へと送る最中に一部の刀剣男子が歴史修正主義者の奇襲によりバラけてしまったのだ。
そして、今に至るわけだが…なかなか、見つからない。
気配は近いのだが…村らしきものが一切見当たらない。
ただ、さっきと違うのは雰囲気だ。
まるで心が安らぐような…そんな雰囲気。
あたりを見渡してみると神社らしきものがあった。
その神社はなんとも言えない威圧感を放っているのだった。
こんの助「擦れて文字が読めないですね…。」
神社の名はところどころ擦れているがぎりぎり読める範囲だった。
ーーー鬼榊神社ーーー
『その刀が眠っているのは神社の神殿の中だと聞く』
頭の中で反芻された言葉に素直に従って神社の中へと白狐は入った。