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□第182章
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子川「…………」
四帆「…………」
坂城「…………」
中野「…………」
米田「…………」
山本「…………」
挨拶や自己紹介が終わり、練習がポジション毎に別れて始まる。キャプテンと副キャプテンも準備し始めるわけだが…。
子川「えっ…と…」
佐伯「…………」
新谷「…………」
九条「(…子川が1人で仕切るわけか)」
陸田「(大丈夫…だよな)」
大神「(どう進めるか話し合い自体は、キャプテン達と副キャプテン達でしているだろうしな)」
四帆「(ピッチャー2人でキャッチャーは…)あれ、3人か?」
大津山「あ、俺向こうでいいですよ?」
メインポジションがキャッチャーなのは磯和則、大津山浩治、脇田大介の3人なのだが…。
四帆「え?それはまた何で」
大津山「左利きなんでー…あんまり重宝はされないかと…」
四帆「上手かったら重宝するとは思うよー。とりあえずまずは捕手組にいてもらう。メインポジションなわけだし」
大津山「あ……はい」
暦石「(へぇ〜。左利きのキャッチャーだなんて珍しい)」
大神「(やりたくないんなら、別にやらなくてもいいんだが)」
九条「(誰に何を謙虚しているのだろうか)」
子川「(っと…さっき大隈先生が言ってた事によると…)」
大隈「同中の組み合わせは
磯和則━落谷秀樹━佐伯龍太
井戸田堅━大津山浩治
明坂里美━稲村梨子━新谷陽子
中西早貴━宮本花━和田桃美
こんな感じだからー」
子川「(…だっけな?あれ、脇田くんだけ独り身?)」
大隈先生が言っていた事を思い出す子川。一応話は聞いてるし、覚えてもいるのだ。
子川「じゃあ磯和則と佐伯龍太、大津山浩治と新谷陽子の組み合わせでまずは投げ込みしてみてくれー」
磯・佐・大・新「はいっ!!」
暦石「(初々しいね〜)」
四引「(素直だなぁ)」
凡田「(全くでやんす!)」
湯田「(子川くんの言うこと素直に聞いちゃってるでやんすしね〜)」
物凄く失礼なんですが
脇田「子川先輩!!俺はどーしてればいいんでしょうか!!」
子川「ちょっと待ってろその内な。順番だ」
脇田「はい!!分かりました!!」
四帆「(子川の名前もう覚えてんのかー。元気のある奴だし、同中0で割と良い度胸してそうだなー)」
佐伯「行きます!」
ビュウッ!
ズバーンッ!
…とまあ1年生達が投げ込みを始めていた。3年生達も見るわけだが…。
陸田「副キャプテンお疲れ!」
子川「あ゛ーめんどくせ」
四引「ダレるの早っ」
西野「(真面目に取り組んでた気はするけどなぁ)」
見るとは言いつつ、一息つく3年生達、というか副キャプテンの子川。
暦石「1年生は上手いかなぁ?そんな緊張とかも感じられないから凄そうだよね」
羅木「まだ投げ始めたばかりじゃないですか。いきなり全力投球したら肩壊しやすいですよ」
子川「(そういうもんかね…)」
あまり肩を壊すなど身近に感じられない子川。羅木の言葉をそう頷きもせず。
松原「俺らはどうしてますか?」
子川「あー。そういや見てるだけだとマズいよな。適当に投げ込み…というか身体は動かしとこう」
松原「分かりました」
阿部「よーし、ぽっと出には負けないぞ!」
十河「知哉言葉の使い方酷いぞ!」
古宮「(キャッチャーの1年生達気になる……)」
大神「(どんな実力なんだか…即戦級はいるのか?)」
九条「……………」
そんなこんなで1年生達の能力確認やら色々行われていった。もちろん2〜3年生の練習も平行してだが。