「タルいのぉ…」
今は3時間目の授業真っ只中。
黙って席に座っていることが煩わしく、自主的に休憩時間をつくり屋上まで足を運んできた。
――つまりサボりな訳で、
わざわざ屋上に来なくても教室の自分の席は外を堪能出来る位置にあるのだが、解放感を味わいたかった為此処まで来た。
―ガチャ、
「ふぅ…誰もおらんか、」
まぁ、授業中なのだから当たり前なのだか、
何にしろ、天気が良いため太陽の光が眩しい。
「いまーす。」
…待て、おった。
間伸びしたような声に思わず呆れてしまった。
「先客かのぉ、」
…声からして女であることは分かった。しかし、一体何処から声がするのだろうか…。
「(女だったなんて面倒臭いのぅ、まぁ暇潰しにはなるか、)」
「相室でも構いませんよー。」
探りながら相手の返事を聞いたため、その女の声が自分の上から聞こえて来たのが分かった。
「(上にあるタンク裏じゃな。)」
サボる奴なら必ず後ろに隠れる場所にいるのだろう。
「んじゃ、相席してもいいかのぉ?」
この時の俺はいわゆる二つ返事の了承の答えが返ってくる事を確信していた。
「え、ヤダ」
―…まさかの撃沈
いや、確かに二つ返事だけど、
空は快晴
小さな雲が浮かぶなか、
予想外な屋上に
興味が沸いた、
まずは顔と名前からじゃな