記念作品
□-Snow Christmas-
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「ヒル魔先輩!私と付き合って下さいっ!!」
会いたいヒトには
会えないクリスマスが…
キライだった……
-Snow Christmas-
〜この雨が雪になったら…〜
突然の告白に
きっとヒル魔先輩はびっくりしたに違いない。
だって、いきなり見も知らぬ女子から
「付き合って」だなんて言われて…
それが証拠に
ヒル魔先輩、口を半開きにして驚いた表情してたもんね。
「お前…」
「へっ…返事は今すぐじゃなくていいです!」
むしろ、今は聞きたくない。
「今度の木曜日に…して下さい!
…19:00にモールタウンのビッグツリー前で待ってますから!
ずっとずっと待ってますから!」
そう言って、私は全力疾走でその場を離れた。
言っちゃった…〃
言っちゃった……
私の心臓は、これ以上ない程速く脈動していた。
ふいに
誰が言ったか覚えてないけど…
耳に残るwordが私の頭でグルグル回る。
「初恋って、叶わない事の方が多いんだって」
…そう、…
私は玉砕覚悟の告白をしたの。
だって…
ヒル魔先輩は…
あのヒトのものだって…
私も皆も知ってる事……
だけど、私の内ではどんどんヒル魔先輩への想いが強くなって…
苦しくて
苦しくて…
打ち明けられずにはいられなかった…
キラキラ キラキラ
輝く街
木曜日の今日は
12月25日
みんな 奇跡を願う
聖夜…
「ぁ…ι雨?…」
只今の時刻
18:55…
約束の(って言っても、私の一方的だけどねι)時間まで
後、5分…
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