A Novel
□REB〇RN!ネタ
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僕には正直白蘭さんが何を考えているか分からない。この人に野望意外の感情はあるのだろうか。
*白蘭
「お…正ちゃん、珍しいね君からここに来るなんて」
「はぁ…ちょっと気になる事がありまして」
何を考えているんだ僕は、こんな疑問をこの人にぶつけたところで何も教えてくれるわけがないのに。
そうは思いながらも気になる事はとことん突き止めたい性分の正一は手に汗をかきながら白蘭を見据えた。
「ふ〜ん…で、気になる事ってなに」
ソファーに深く座ったままの白蘭はマシュマロをフニフニといじりながら正一に微笑んだ。
「あ……」
いきなり自分に向いた視線に正一がドキリとしてしまうのはまだボスである白蘭に馴れていないからか、はたまた思考が読めないからなのか…。
しかし逆に白蘭はそんな正一の心をいとも簡単に見破ってしまうのだから正一としては気に入らない。今だってうまく言葉が出てこない正一を挑発するみたいにニコニコと微笑んでいる。
「あの……」
負けてたまるか、とばかりに言葉を発したもののやはり言葉が続かない。
「…正ちゃん大丈夫?そんなに堅くならなくていいのに」
ほら…また笑われた。
こうゆう時にもう少し社交性を養っておけばよかった…と後悔する。何やってんだ自分は…。
「あの!白蘭さんは何を考えているんですか…」
「ん?」
やけくそ気味に発した言葉にちょうど口にマシュマロを入れた白蘭は予想外の質問に口の動きをピタリと止める。同時にいつもニコニコしている顔も疑問の表情へと変わっていく。
「あ…す、すいません…」
いつでもどこでも表情を変えない白蘭が真顔になる瞬間を目撃してしまった正一は何故かとんでもない事を聞いてしまった気がして慌てて頭を下げ謝った。
「…正ちゃん」
「は、はい?」
しばらくの間部屋に静けさが広がると白蘭に名前を呼ばれ深々と下げた頭を上げる。すると目の前が真っ白だった。
「……白蘭さん?」
「あは…正ちゃん変な顔だよ」
「え!えぇ!白蘭さん!」
この白いのは何だ…と顔をさらに上げていくと本当に目の前に白蘭の顔があって正一は間抜けなぐらいビックリした。そして白蘭は更に正一をビックリさせるような行動にでる。
…ちゅう……
それは唇と唇が触れるだけの幼いキスであった。
「……………」
「正ちゃんは研究の事だけを考えていればいいんだよ」
「だから頭を真っ白にしようね…」
「は、はぁ…」
白蘭の言葉通り頭が真っ白になった正一は自分がここに何をしに来たのかも考えられなくなり失礼しました…とフラフラしながら白蘭のもとを去っていった。
そして研究室に戻り頭を冷やした正一はあらためて白蘭が何を考え、何を思っているのか頭を悩ますのであった。
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初白正です。試しに書いたので何かまだキャラクターを掴めてませんね。
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