A Novel

□シャワー室にて
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さ〜そろそろ出よう…。


俺は目から涙をほろりと流しながら個室のドアをキィと開けた。


「あ〜すっきりしたぁ〜…」

バシィィン


「!!!!!!」


最悪だ!ボブも同じタイミングで出てきやがった!しかも男らしくタオルで背中をバシバシ叩いている。


「お、センパイもあがんのか」

「あ、ああ…」

目のやり場に困る、同じ男でもここまで体の作りが違うと流石に直視できない。
くそ!今日は厄日だ!

「…センパイ…」

「なんだよ!!」

つい逆ギレ気味に返事をしてしまった。これは嫉妬だ、ボブの体が羨ましいあまりの嫉妬。こんな事で取り乱すなんて俺もまだまだ精神修行がたりないな…。

一人心の中でごめんなボブと謝りながら振り向いた。
「あ〜……」


「どうしたボブ?」


自分よりかなり背の高い相手に俺はボブを見上げた。なんだか小難しい顔をして俺を見つめている。


「おい、ボブ…おっゎ!」


いきなり凄い力で肩を捕まれ不覚にも驚きの声をあげてしまった。俺はそのまま固まりどうしたらよいかわからない。

…とゆーか…何だこの状況…二人とも真っ裸で向かい合わせに立っていて、しかもボブの手はしっかり俺の肩を掴んでいる。


おかしくないですか?


「センパイ…」

「…な、なんだボブ」


そうだ俺はこいつのセンパイなんだぞ、毅然とした態度をとらなきゃダメだ!

「センパイ」

「うん」

「本当に小さいな…」

「…は?」


何が?俺の身長がか?


「そ…そりゃ…お前よりは小さいだろ」

「…オレがこの成でこの小ささだったら絶対生きていけない…」

「????」

「よかった、ムダにデカくて…チン〇…」

「…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………」

「あれ、オイセンパイ?」


「コノヤローーーーー!!!!」

「ぐあはぁっ!!!」


次の瞬間ボブは屋根を突き破って満天の星空へと飛んでいった。

後に千秋ちゃんに怒られたのは言うまでもない…。






END
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