A Novel
□シャワー室にて
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俺は今非常にまずい状態である。
何がマズいって
何がまずいって
ナニが!!
*シャワー室にて*
いつも通りだった、いつも俺は放課後の道場での鍛練が終わるとシャワー室で汗を流していた。
温度は温めに設定して蛇口を捻る、一気に出たお湯は頭から足へと汗を洗い流して落ちていく。家に帰ってまた風呂に入るのも面倒なので一通り石鹸をつけて洗う。
ガチャ
「!!!!!」
その時、誰も居ないはずの空間にシャワー室のドアが開く音が響いた。いつもだったらこの時間は俺しかいないのに…、でも部の奴の誰かには違いない、俺は恐る恐る後ろを振り返った。
「…あ、センパイ」
「あ、ボブ…」
あ、ボブ
ボブ
ボブ
「ボ、ボブ!!」
シャワー室に入ってきた人物がボブだった。そして爽やかにシャワーを浴びた俺の目は彼の下半身…化物ちん……いやいや、ナニに目がいってしまうわけで…。
「ど、どうしたボブ、こんな時間にお前が居るなんて」
個室に入っているおかげで俺のナニは見えていないだろう…が、やはりボブの化物ちん…ナニを見てしまうと声が上ずってしまう。
本当にデカイ…こ…こんなモノが毎晩千秋ちゃんの……。
想像しただけでもおぞましい、と言うか痛そうだ。
「俺もちっとは強くならねーといけないからな…居残りで特訓だ」
「そうか…」
それだけ言うとボブは俺の隣の個室にスタスタと入り男らしくジャバジャバと汗を流しはじめた。
まるでゴリラだ…。
それに比べて俺は…
ふと自分の下半身に目をやると可哀想な位情けないナニがぷら〜んと付いている。
よくわからない敗北感に俺は廃人のようにうなだれた。
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