A Novel
□RKRN3
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※なんか特殊です…
*二人遊び
適度に筋肉の付いた足を持ち上げ、厭らしく親指を噛んでやると伊作は甘い吐息を漏らした。
南蛮から取り寄せた赤いビロードの布の張られた椅子に座る伊作は同じく南蛮から取り寄せた着物を身に纏い身を震わす。雑渡はその様子をうっとりと眺めながら上へ上へと舌を這わせた。
ここはタソガレドキの倉庫。倉庫と言っても普通の倉庫ではなく、城主・黄昏甚兵衛が趣味で集めた南蛮の品々を保管する倉庫だ。
大抵の品は一度愛でれば倉庫に追いやられ、二度と日の目を見ない。
伊作はそんな倉庫に連れてこられ、雑渡に遊ばれていた。
「雑渡さん…こんな事する為にわざわざ目隠しして連れて来たんですか?」
藍色の南蛮衣装に身を包んだ伊作はやや呆れた顔だか雑渡は至って楽しそうに伊作の体にまとわりつく。その姿はまるで新しい玩具で遊ぶ童のようだ。
「嫌なら逃げればいいのに」
手を服の中に侵入させながら伊作の胸を女のソレの様に扱う雑渡は心底楽しそうに伊作の痛いところを突く。
意地悪な大人…
伊作は仕返しとばかりに盛り上がった忍装束の先端を指で突ついた。
「いけない子だね伊作君は…大人をからかうなんて」
「からかってません。誘ってるんです」
赤い椅子に座り雑渡の男根を笑いながら足で転がす伊作はまるで異国の王様のようだ。
「雑渡さん…僕が欲しいですか?」
今度はもう片方の足で肩を叩く。目上の人間には礼儀正しい伊作にしては大胆な行動に雑渡は目を細めその足にキスをした。
「私はいつだって君を求めているよ…だから早く私に君をちょうだい」
二人の戯れは夜が明けるまで続いた。
END
長編書いた反動で短い文になりました。ごめんなさい。