私は、関係ないです。

□act.33
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『急にどうしたの幸村君。』

「だって、妙に仲いいし。」

『それはマネ担当学校の部長さんだし…』

「跡部がそれくらいで気を許すとは思わないが。」


ちょ、柳君まで幸村君に加担すんなよ。

…データが欲しいのか。そうなのか。

別に言ってもいいけど…いいのかこれ?他校と密会みたいなことしてるけどいいのかこれ?


「名無しと俺様は許嫁だ。」

『違うわ。』


跡部君に任せたら酷くなるわ。バレた方がマシだわ。


『…私がお世話になってる人。』

「名無し、その言い方は跡部君の許嫁とあまり変わらないわよ。」


『…私が跡部君の所にバイト行ってるんだ。』


「「…バイト?」」


「お前等より俺様との付き合いが長いんだよ。」


…なんで跡部君ちょっと敵視してんの?

そんなこと言わなくてもいいじゃん。


「…何をしているんだ?」

『…跡部君の生徒会の仕事手伝うだけ。』

柳君はノートにスラスラと書き込んでいる。


「他校の?」

『…まぁ、うん。』

「名無しはそこらへんの奴等より仕事が早いんだ。」


「へぇ。」


…あれ、それだけ?


『…なんかごめん。』

「なんで謝るの?」

『いやー…言っとくべきだったかなーって…』

「名無しのプライベートまで口を出す気はないよ。」

『だって氷帝って一応敵校でしょ?』

「それが?」


『…何か密会してる?みたいな?』


「…俺達は名無しを信頼してるから。」


…イ ケ メ ソ(^p^)


『やだ幸村君惚れる。』

「ふふ…別に構わないよ。」

「アーン?おい名無し、」


『あ、やべ冗談今の本当、あの、冗談。』


何で今心の声に便乗して言っちゃったんだ私。

急いで訂正する。
跡部君に止められたからじゃなくて…

櫻井姉妹がいるからネ!!


「あら、どうして私達を見るの?」

「微笑ましかったですー。」


嘘付け、ファンクラブがこんな冗談でも告白っぽいものしててうふふな空気になってんの微笑ましいとか思わないだろ。

とりあえず後で土下座しよう。怖い。

「言っておくけど別に怒ってないわよ。」

『え?』

「名無し先輩ですしー…」

「今のは聞かなかったことにしてあげる。」

「というか、先輩もファンクラブに入ればいいんじゃないですか?」

「いいわねそれ。」

『よくないよ。』


勝手に話を進めないで。あれ、なんでこんな感じになったんだっけ。

あぁそうだ。バイトのこと言ってたんだ。

まぁそんな話すこともないからいいや。


『…ちょっと待って。』


「…どうしたの?」


『わーいデザートがあるー。という訳で行ってきまーす。』


料理の方を向いてぼーっとしてたらいつの間に出されていたのか、デザート発見。

プリンとゼリー。

ゼリーの方はしゃれ乙な陶器に入っていて、グリーン、ピンク、イエロー…やばい超きれい。

こーゆーのって見てるだけでも、何だろう、セレブ気分。


せっかくだから全部もらっていこう。

…いいよね?バイキングだし。
お1人様1つまでとか書いてないし!





「…お前、欲張りすぎだろぃ。」

『…ん?え、それブン太君に言われたくない台詞ナンバー1なんだけどな。』


プレートに全種類とっていたら同じくデザートを持ったブン太君に会ってしまった。

…え、絶対人のこと言えない。


「俺は動いてるからいいんだよぃ。太るぞ。」

『私だってそれなりに動いてるっつの。これくらい許容範囲でしょ。』


そのままちーちゃん達の席へ戻ったら、何やら人数が増えていた。

そしてブン太君までついてきた。


『…類は友を呼ぶ?』


…私たちの“類”ってなんだ。テニス部か。
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