私は、関係ないです。

□act.27
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―ガチャッ…


『おじゃましまー…』


「久しぶりだな、名無し。」


あれ家間違えた?


『おじゃましましたー。』


「待って名無し。間違えてないわ。」

「名無しせんぱーい!」


あぁ、よかった合ってたー。

…てか、え?何でですかこれ。


『…こんばんは跡部君。』

「ふっ…俺様に会えたことがそんなに嬉しいか?」


違ぇーよ。状況把握できないんだけど。


『ちょ、ちーちゃん。何でいるのこの人。』


「さっき来たのよ。」

「名無し先輩が来るちょっと前ですね。」


…本当に神奈川きやがったのか!!

あーちーちゃん家に来るとは予想外すぎた。

油断してたぜくっそ…!!


「櫻井社長の挨拶のついでだ。」


『終わったんなら帰れば。』
「終わったんだから帰りなさい。」

微妙にちーちゃんとハモった。やだ運命感じる。


「俺様に命令なんざ、いい度胸じゃねーか千早?」


「名無しは私達に話があるらしいから、邪魔よ。」


「アーン?俺が居たらまずい話か?」


え、そこで私に振られても…

あ。


『や、別に。』


「平気じゃねーか。」


うっわ、跡部君超どや顔www

ちーちゃんイラつくな。イラついたら負けだ。


「…とにかく、名無しは今日泊まるの?」


『おk?』


「えぇ。」

「むしろ泊まって下さい!」


『じゃーそうします。』


そのままちーちゃんのご両親に挨拶したあと、ちーちゃんの部屋で4人座った。

…このメンツは、久々だな。

いやでもしーちゃんがいるから初めてかな?


「名無し先輩と跡部さんて、どんな関係なんですか?」


「許n『バイトしてるんだ跡部君のとこで。』


「そうなんですか!跡部さん、名無しさんのことこき使わないでくださいね。」


…おい跡部君。遮ったからよかったけど、

しーちゃんに無駄なこと言わないでよ?

その発言ちーちゃんの起爆スイッチなんだから。


まぁちーちゃんの嫉妬ってことで私的にはうぇるかむですけどね!

だって貴重なデレだもの。

あ、私変態っぽい?


「…それで?わざわざ明日じゃなくて今日来た理由は?」


…確かに明日学校で会えるよね。


『別に気分。でさ、お願いがあるんだけど。』


「なに?」
「なんだ?」

えええ…

2人までハモんないでよ。


『姫野サンの証拠つかんだから、一気に叩いちゃいたいんだけど。』


「え、さすが名無し先輩!!」

「ふふ…上出来ね。」


『照れる。』


「…姫野?」


あーそっか。跡部君には何も話してないもんな。

他校生だし、話しても平気だよね?


『今の私が超苦手な人。』


「私達を嵌めたすっごくうざくて馬鹿でキモイ人なんですよ。」

ちょ、しーちゃん?!

わ、私は何も聞いてない。聞かなかった。…よし。


「…そいつ、面白いじゃねーか。」


「変な興味を持つのは止めなさい。こっちは迷惑してるのよ。」


跡部君て相当物好きだよね。

私のこと気にいるのはいいけど言動おかしいしね。


『毎朝私はその方から嫌がらせを受けるんですよー。』


「アーン?俺の名無しにか?」


「あんたのじゃねーよ。」


…どうやら今日のしーちゃんは、あれだな、偽物だな。

くっそぅ偽物め!!外見がしーちゃんだから許す!!


『一応データ持ってきたけど、見る?』


うちの顧問がとってくれたデータ。

中にはばっちり、私の下駄箱に散々なことをする姫野サンの姿が映っている。

それを見た3人は、とりあえず無言になった。


「…名無し、こんなこと聞いてないわよ。」


『この程度じゃ言う必要ないかなーみたいな…あ、はいごめんなさい。』


「姫野…どうします?」

「俺様も協力してやる、名無し。」


まじすか。

まぁそれもちょっとは狙ってたんですけどね。


「…明日でいいのね?」


『おん。』


その後跡部君が帰るまで明日のことを話した。

皆頭いい子達ばっかだな…ま、まぁ私もちーちゃんと1位くらいしか変わりませんけど?

…点差が結構あるのは気にしない!


「じゃあ名無し先輩…いいんですね?」


『大丈夫だ、問題ない。』


姫野サンの作戦、使わせてもらお。
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