私は、関係ないです。

□act.45
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『…てわけで。今日はよろしくお願いしまーす…。』

「こちらこそ。」

わぁ礼儀正しいイケメンだなおい。

…しかしこの前の一件でお母さんという印象しかないどうしよう。


「今日は姉ちゃんが俺等のマネージャーなん?!」

『そうだよーよろしくねー。』

「よろしゅう!」


えっと…この可愛い子名前なんだっけ…


私は今日、四天の担当になりました。

ちーちゃんは氷帝、しーちゃんは立海です。

九君とのことがあってから、しーちゃんはこれから立海固定になった。

てか、出来れば四天とはあまり関わりたくなかったんだよね…


「きゃ〜名無しちゃんよろしゅう!」

「お前、小春に触んなや!」

『いや手掴まれてんのコッチ…』

「そうっスわ。触んなオカマ。」


だからキャラ濃いんだってば!!!

相手にするの疲れるって絶対…

まぁ顔見知りな分、人見知りな私にとっては優しい環境だけど…


「名無しはんが困っとるで。」

『あ、どうもすいません本当に…』


またジャッカル君に似たオーラの人が助けてくれた。

親切だ…ちょっと怖いけど親切だよこの人…


『困ったついでに言いますとほとんどの人名前わかんないんですが。』


「正直か!」

『ごめんなさい。』


謙也先輩に激しい突っ込みを受けた。え、この人突っ込み属性なの?

ヘタレだからボケだと思ってたよ。なんだよ。


「俺は白石蔵之介や。」

『白石君。』

「わいは遠山金太郎!」

『遠山君。』

「石田銀や。」

『石田君。』

「金色小春やで〜。」

『小春さん。』

「…一氏ユウジや。」

『一氏君。』

「俺のことは知っとるやろ?」

『謙也先輩。』

「………。」

『財前君。』


「…とまぁ、あとは千歳ってやつがおらんのやけどこんな感じや。」


『え、ちょ、あの、すいません貴方の名前も教えてもらっていいですか…』


「聞いてくれるん?!」


え?

なんか1人自己紹介してない人にお願いしたらめっちゃ涙目で手を握られた。

どういうことだ。触れちゃいけない人だったのか。


「副部長の小石川健二郎や!名無しさんええ人やな…!」


『は?え、あ、はい。』


「触んな空気。」

「うっ…」

『ええ財前君今のはひどすぎるよ。』


確かに空気みたいな存在感の人だったけど、突き飛ばすことないじゃない。

別に触られたって嫌悪感は抱いてないよ。

むしろその空気の薄さは感心したよ。


「名無しちゃん、全部声に出とるでー。」

『はっ!しまった!』


「ええんや…俺はどうせそんな扱いなんや…」

『いや考えようによっては美味しいじゃないですかそのポジション。私と代わりませんか。』


「名無しに近寄んな。」

『なぜ財前君が決める。』


しかし、キャラ濃いと思ってた中にも、あんな人がいたとは。

仲良くできそうでなによりです。


…がしかし、この人たちのお喋りペースに巻き込まれたら仕事どころじゃなくなるなこれは。


『あ、じゃあ私色々準備してきますんで、練習始めててください。』


「おおきに名無しさん。」

『ああもう本当イケメンだな白石君。』


立海にはいないタイプのイケメンだな。


「部長ざけんな。」

「妬くなや光。」

「うっさいっスわ。」


財前君はめっちゃ可愛いな。素直じゃない猫みたいな。

あ、何それかなり私得。


まぁとりあえず、楽しそうなとこだし頑張ろうっと。


…しーちゃんは元気にやってるかなぁ。
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